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豊島

豊島は港もあれば、砂浜もあり、田園もあれば、棚田もあり、少し場所を変えるだけで
見えてくる景色が全く違う。いろんな顔のある島。
わたしはこの映画の中の風景のような島に「もう一度来よう」と勝手な決意をしていた。

豊島で最も印象に残った作品は
ジャネット・カーディフ&ジョージ・ビュレス・ミラー氏の
インスタレーション、《Storm House》(作品#24)だ。
民家の中で床の間のある畳の部屋にバケツと扇風機。
中は薄暗く、蒸し暑いけれども、縁側の窓を見ると大雨が叩きつけられるようにして降っている。
激しい雷。吹き荒れる風。雨は時間とともに激しくなり、電気はショートする。
その時間、ずっと窓を流れる雨粒を見ながら、自分はどこかへ飛んで行ってしまった。

自然の中にあって静かな場所であればあるほど、観賞者の五感は研ぎ澄まされて、
音を奏でる作品は際立って鮮烈な印象を与えるのではないかと思った。

作品の「隣」の家のツル屋敷。
あまりにもこの繁っぷりがすばらしかったので披露。
島々にはこんな風にあまりも多くの廃屋があちこちにあり、それを利用して作品は展示されている。

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下の写真はトビアス・レーベルガー《あなたが愛するものは、あなたを泣かせもする》の店内。
ここはカフェでランチをするならここがよかったと入店してすぐさま後悔した。
何しろ、豊島は食べるところもなければ、お店も殆どないと思っていたので(地図に載ってない)
持参したおにぎりをベンチでパクパクすることにしたのだが、
各作品の点在する場所には、必ず一か所くらいは飲食店があった。

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唐櫃浜について自転車を借りて(1時間100円)、
クリスチャン・ボルタンスキー《心臓のアーカイブ》まで走った。
ここは平坦だから楽に走れた(徒歩でもいい)。
砂浜が美しい場所に立つこの黒い建物の中では、ずっと誰かの心臓が鳴り響いている。
どこかのだれかの生きている人の心臓音。
展示室は怖くて長居できなかった。自分の心臓の音も録音できて作品の一部になることができる。

PO20100819_0169_013.jpg

すぐお隣の大阪芸術大の《ノリたゆたう》もよかった。
夏休み中の大学生達が丁寧に説明してくれる。ゆったりとねころんで暑さを忘れるひととき。

ここは藤浩志《こんにちは藤島八十郎》の作品。
趣のある家の入り口。蔓植物の絡まり具合がいい(こればっかり)。

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中は架空の人物(絵本作家)「藤島八十郎」を想像し、
彼の暮らす生活空間をつくったのである。
こんな暮らし素敵だと思うのはわたしだけではないはず。

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横尾忠則氏の民家の庭先、そして中は彼の絵画作品の展示で、
民家ごと美術館としたような空間の使い方がよかった。
赤く塗られた岩は血液とか地獄を連想させる。

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最後はさわやかに。棚田にある田園風景の中に溶け込んだ作品。
この作品に辿りつくまでが大変だった。
歩いただけあって、着いた時の解放感は見晴らしのいい海の見える景色とともに観賞できる。

PO20100819_0195_013.jpg

豊島はレンタカーがあれば楽に回れる。(中央に大きな山があるので、登るのはキツイ)
バスでも観賞可能だけど、のんびりしてたら丸一日かかってしまう。
バスも本数が少ないのでちゃんと時刻を確認して行動したほうがいいので
これから行く人は、ご計画をしっかりと。
涼しい方が俄然、観賞には楽だろうな…。


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