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直島 《2》

本村地区という、宮之浦港からまっすぐ島の反対側に位置する小さな町には、農協、町役場、郵便局などが集まっている。町役場に寄った時に、直島の名産について知ることができた。金、銀、銅などの金属を、直島の精錬所は様々なごみから抽出している。日本の金の60%は、この直島で精錬しているというから、驚いた。

ベネッセの福武總一郎氏がこのプロジェクトを始めた1990年ごろは、亜硫酸ガスの公害で山が禿げていたという。当時、隣島である豊島への不法投棄が社会問題化し、その産廃処理を直島が引き受けることになったという。ゴミを直島にそのそこから植林を始め、世界一の島をつくりたいというモチベーションを持っていたというから、すごい人だなと感じた。

実際に、宮之浦港の辺りをうろついて、『007「赤い刺青の男」記念館』とかに寄っている時にであった、精錬所で働く人たちと、洗練されたホテルや一見高級そうに見える美術館の美術品などとはとてもかけ離れた存在であるように思えた。

本村エリア


本村エリアには、家プロジェクトという古い家屋を改修して作品に仕立てたものがいくつか点在している。現在は、下記の6箇所のものが\1000で鑑賞できるようになっている。
「角屋」「南寺」「護王神社」「石橋」「碁会所」「はいしゃ」
「きんざ」だけは、別途予約と鑑賞料が必要。

どれも、実際に行ってみて鑑賞するのが一番いいと思う。南寺のジェームズタレル《Backside of the Moon》は、先日教えてもらった「Dialog in the Dark」と類似するような、暗闇の中の本来人間が持っている視覚を意識させる作品。中に入ると、真っ暗で何も見えない。しかし、時間が経つと少しずつ、小さな光を見つけ出すことができる。最後は、何も見えなかった中がかなり見えるようになっていた。

見たかった、「はいしゃ」(下記写真)。ここで、大竹伸朗《釣船》と《女神の自由》を見る。『全景』展のときに見た作品がこの直島で再会できて、非常に感動的であった。

はいしゃ

直島は屋外展示もたくさんあり、現在展示されているものは18作品。
三島喜美代《もうひとつの再生 2005-N》
ジョージ・リッキー《フォー・ラインズ》
蔡國強《文化大混浴 直島のためのプロジェクト》
片瀬和夫《茶のめ》
ウォルター・デ・マリア《見えて/見えず 知って/知れず》
大竹伸朗《シップヤード・ワークス 船底と穴》《シップヤード・ワークス 切断された船首》
アレクサンダー・カルダー《The Red Tnipod》
ダン・グラハム《平面によって2分割された円筒》
ニキ・ド・サンファール《腰掛》《猫》《象》《らくだ》《会話》《かえると猫》
草間彌生《南瓜》
杉本博司《タイム・エクスポーズド》シリーズ

シップヤード・ワークス 切断された船首


上は、大竹伸朗《シップヤード・ワークス 切断された船首》である。以前、風景と溶け込んでいる場面が見たいと自分で言っていたことが叶ったのでよかった。下は、ジェニファー・バートレット《黄色と黒のボート》と、杉本博司《タイム・エクスポーズド》。「あの、黄色いボートのところまで行きたい!」とソウタがいうので、歩いて近くまでいった。ミュージアムの中にも同じ作品が置いてあった。

タイム・エクスポーズドと黄色と黒のボートが見える景色


直島から東京に戻ってきて、静寂で広い視界から一転、人ごみ、狭いビルディングとのギャップを感じたのか、ソウタがひとこと、「田舎がいい」と言った。直島から帰ってきて、ますます、大竹伸朗ファンになったのと、福武總一郎氏の偉大さを実感した。

「アートのネクストコモンセンス」にある、福武さんのインタビュー記事を読んでとても感動した。特に、お金儲けが目的化している世の中で、企業が“儲けたお金で何をするか”が真の目的であろうと名言しているところに痛感させられた。


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直島 《1》

2007年もあと二日。念願の直島(香川県香川郡直島町)に行ってきた。人口約3000人の町。
ブログや本や雑誌で度々取り上げられており、「アートの島」という印象が強かった分、なぜか頭の中でとても美しい自然と古き良き日本の島というイメージを造り上げていた。しかし、実際に、岡山県の宇野港から船に乗って、近づいていった島にはまず大規模な工場が見え、煙突から煙がもくもくと出ているといった景色だった。後で分かったことだったが、その工場は三菱マテリアルという精錬所であり、直島はこの精錬所に島の生計を頼ってきたという背景があったのだった。

海の駅

家を出発してから約6時間くらいを経てようやく到着した、宮之浦港。SANAA(妹島和世+西沢立衛)設計の「海の駅」と呼ばれる建物だ。細い柱と、ガラス張りの仕切りが特徴的。
中には島のマップやバスの時刻表が置いてあり、車で来ない限り、島の中を巡回しているバスに頼らざるを得ないので、これは重宝した。

赤かぼちゃの中から

宮之浦港には草間彌生《赤かぼちゃ》があり、船から降りた人は皆、これに向かって走っていく。かぼちゃの中から見た風景(上)。
到着して早々、地中美術館に向かった。クロード・モネの《睡蓮》をいかに鑑賞できるようにするかを念頭に置かれ、安藤忠雄さんが建築した地中に埋まっている美術館。中に入ると、地中であることは全く感じられない。自然とのつながりが意識された場所であった。

ベネッセハウスの「パーク」に泊まる。草間彌生《無限の網》シリーズと、《かぼちゃ》が展示された部屋だった。海岸により近い位置に地下1階、地上2階の細長い建物。レストランとスパがあり、それぞれ分かれた棟になっており、回廊を通っていく。部屋から見える海岸。レストランから見える海。離れになっている棟。長万部の寮を思い出さずには居られなかった。

ラウンジ

パーク棟内にもいくつかのアートが展示してあり、
アルベルト・ジャコメッティ《石碑の上のディエゴ》
ジェームズ・タレル 《ファースト・ライト》シリーズ
杉本博司《カリブ海、ジャマイカ》
柳 幸典(やなぎ ゆきのり) 《ザ・ECフラッグ・アント・ファーム》
などが見られる。美術書も置いてあり、自由に読める。インターネットに接続されたPCも二台ほど置いてあった。

ラウンジでは、夕方、ワインが自由に飲めるというので行ってみたら、ラウンジでくつろいでいる人の“全員”が英語で会話しており、かなり驚いた。次の日もそうだったが、観光していて出会うのは海外の人ばかり。直島が既に、『世界的に有名な島』となっていることを実感させられた一面であった。




シンボルの草間彌生《南瓜》。ソウタも喜んで騒いでいた。地中美術館も、ベネッセハウス、ミュージアムも四国側に位置しており、アートが海と山との自然溢れる景観を際立たせていた。
ただ、何となく不穏な気持ちを持ちながら。

4日連続見た夢

4日続けて、強烈な記憶を伴う夢を見た。

先週末、会社の帰りに病院に寄ったら8度5分も出ていて、「インフルエンザ、流行ってますからね」と言われて検査したのに、違った。今年の秋から3度目の寝込む風邪だ。でも、毎年不思議なことに自分だけ予防接種をしていないにも関わらず、インフルエンザだけにはかからないのだ。とにかく、早く帰って寝たい!と思って薬を投入、布団にもぐりこむ。それから見た夢。

1.エレベーターで眠る

目を覚ますと(夢の中で眠っていた)、エレベーターの中に居た。
エレベーターの中は薄暗く、止まっていて、どこのエレベーターかは定かではない。
どこに向かっていたのかも、眠っていたのでよくわからない。
自分のマンションのエレベーターのように思える。
非常用ボタンを押して、「止まってますよ!」と叫ぶ。すると、エレベーターは急に下に向かって動き出す。しかし、下に動き出したと思ったら、そのスピードは遅く、すぐにまた止まってしまった。エレベーターの動きの様子を伺ってみる。どこへ向かっているのか、どこのエレベーターだったのかわからないまま、目を覚ます。

2.はがれている天井

リビングの天井に格子状の模様があり(実際、いま住んでいるリビングにはそんな模様はない)、その一部が剥がれて、ぶら下がっているのに気がつく。
「これ、どうしたの?」と旦那に聞くと、「四隅のネジが自動調節されているんだけど、自分でいじっていたら、元に戻せなくなった」という。「え、そうなの?じゃぁ、管理人に電話して、何とかしてもらうしかないね」という私。
その後、ベランダに出ると、大洋が広がる海と、アメリカを思わせるようなビルディングの景色を見る。
街へ繰り出す。自分が住んでいる近くを歩いているという気持ちだが、見たことのない商業施設のような場所。映画のスクリーンに何か映像が映っている。お客は少ない。オバケ屋敷のおようなドアが二つ。でも、入らずに通り過ぎるだけ。

3.しめじとえのきの塔

古都のような場所。日本家屋のような場所に、黒いスーツを着て居る。どうやらだれかのお葬式がここで行われているようだ。そのお葬式をやっている場所の入り口のような場所で、K先輩に会う。
入り口の周りにの壁には大きな模様が絵が描かれており、その中にしめじを積み上げたような塔と、えのきを束にしたような塔、東洋の宗教っぽい模様がある。
K先輩は、“キノコの塔”について、「この塔を乗り越えられれば幸せが待っている」というような話をする。そして、お葬式を上げている人はそれを乗り越えられなかったために亡くなったのだという。
きのこの山は道なりに沿って続き、やがて模様と共に、窓側へと続いている。
私は窓をを開けると、そこには日本庭園のような景色と川のような水たまりがあり、右前方に街が見える。この窓から飛び降りれるだろうか?と考える。飛び降りられるような感じではない。しかし、風が心地よく、気持ちがいい。街を見つめていたら、誰かとお昼を一緒に食べる約束をしていたんだと思い出す。

4.マラソンとバレーボール

体育の授業かマラソン大会か不明だが、マラソンをすることに。女性達は一斉にスタートする。先頭集団に入るために最初が肝心だと思い、私は上位を狙うが、先頭集団からやや遅れてしまう。
マラソンの結果はわからない。
次の場面で、男性の集団と女性の集団が居て、暇を持て余ししてることを知る。そこで、「バレーボールでもしたらいいんじゃない?」と提案を出す。簡単にその提案が採用され、グラウンドにネットが準備される。
グランドに張られたネットは大きく、そして何より、ものすごく高い位置に張られているが、不思議に思わない。私はそれを見上げて「あれじゃ、とどかないんじゃないの?」と意見する。とても、とどきそうな高さではない。

風邪は2日でだいぶ良くなり、3日目にはクリスマスバケーションをすごせる程度にまで回復した。

夢の中で眠るのは何か忘れたいことがあるとき。疲れているらしい。健康状態が悪いこと、将来への不安、急展開はしない未来。動かしたい未来が動かせないじれったさ。天井も健康状態を表している。大洋は何か創造的な吉夢?それとも、現状と夢とのギャップに悩む不安?
きのこは何かを暗に示しているようだけど、何だか全然分からない。宗教的なエピソードと絵が強烈な夢だった。

これは、初夢の序章!?
2008年の初夢は、富士山を見たい。


キュレーター 長谷川裕子

NHKのプロフェッショナル仕事の流儀という番組で、新聞のテレビ欄に「美術館が熱い・支える敏腕キュレーター密着驚き舞台裏」と書かれた見出しがあって、見てみようと思った。

東京都現代美術館チーフキュレーターを務める長谷川祐子さんをクローズアップし、現在開催中の『SPACE FOR YOUR FUTURE-アートとデザインの遺伝子を組み替える』の密着取材の内容だった。(2007年12月18日放送) 年間150万人も訪れる金沢21世紀美術館の学芸員を経験したということもあり、抜擢されて東京都現代美術館に来たという。

番組は、VTRとスタジオのVを繰り返すような形式で、スタジオでのやり取りは、何だか紋切り型。決められたセリフをはいているような感じがちょっと面白くないな、と思った。45分見て、面白かったのは、節々に出てくる彼女の言葉。

「アートには人々を動かす力がある」

自分は初めて現代アートを見て感動したときのことを思い出した。

「あきらめるのは簡単ですが、その前に話しを聞くべきだと思います」

展覧会のプロデューサーとしての役割。アーティストを見る目と、直感、センス、そして何より経験。アーティストとコミュニケーションする力。衝突が繰り返されても、自分の気持ちを何とかわかってもらおうとする姿勢。
京都大学の法学部を出た後、夢を諦めきれず、東京藝大に入りこの道に進んだという長谷川さん。現代アートが日の目を浴びず、予算の締め付けや世の中に分かってもらえない時期を乗り越えてきたことがひしひしと伝わる。

「もう、早く帰りたい、逃げ出したい」

直前になってトラブルや忙しさがピークに達してくるといつも思うのだそうだ。何となく分かる。自分もそうだから。全部投げ出してしまえたらどんなに楽だろうか。それを分かっているからこそ、「諦めるのは簡単」と口に出していえるのかもしれない。

「でも、またやろうって思うんですよね」

鑑賞者が自分の手がけた作品を見て楽しんでいるのを見て感動する。至福の瞬間。

プロフェッショナルとは…
「どういう状況でも、その場所に不満を言うことなく、自分のいる場所をユートピアにできる人」

これまでの紆余曲折があったという説明があってこそ、この言葉が身に染みる。自分のいる場所はいつの間にか、不満だらけになっていることがある、ということを知っているからこそでてくる言葉だな、と思った。私も自分の職場をユートピアにできるだろうか。


評価の定まらないものと向き合う「特権」
~キュレーター 長谷川祐子~
 (日経ビジネスオンライン)

こどもの絵

小学校にはいってから、新しい土地で、美術教室を探した。
車で20分くらいかけて見つけた場所で体験学習させてもらった。その時描いた絵。「何かいてもいいよ」って言われて、迷って悩んでたソウタを思い出す。まだ原画、取りに行ってないや。

抽象画


先々月くらいに、学校で選ばれた作品を市の公民館みたいな場所で展示されていたのを観に行ったときの作品。虫捕りの様子が描かれている。左下の“バッタ”が評価されたとパパが言っていたが、本当かな。虫の細かい描写がうまい。

虫捕り


今日、持って帰ってきた落ち葉で作ったモンタージュ。何だろう、これは。魚かな?としたら、写真の方向、間違ってるかな。

落ち葉芸術


こっちは虫に見える。図画工作の材料を集めるのが、結構大変。何でもかんでも、使えるものは集めなきゃってようやくやる気を出してきたよ。この季節、落ち葉は必須だね。


落ち葉モンタージュ


無くしたと思っていた幼児園の最後に描いた油絵。やっと見つけ出してきた。間違えて、先々月に無いですか?って聞きに行ってしまった。無事、見つかったよ。

静物画


最後は、10月からはじめた美術教室で描いた最初の絵画。
キャンバスに描かれていて、これは、アクリル絵の具かな。何だか、ものすごいエネルギーを感じる。この絵のように、自分も見習わねば。

川原


是非、感想を。

DNAの先へ!

二週連続の週末の上野へ。
ちびっこ二人をつれて、まずは、国立科学博物館『大ロボット展』を観に行った。
歴代のオモチャのロボットから、実用で使われている工場のロボットまで、日本で開発されたロボットの展示。中央のステージでは、九州工業大学の技術紹介だった。モニターに映る人の顔の位置を認識して、イラストをつけたり、音を出したりする技術だった。先週、最終日だった『大徳川展』より、幾分マシな混雑だった。

アシモの演技はストーリー仕立てで、家でお留守番するアシモだった。舞台の真ん中の壁に映し出される仮想のテレビには、家族からメールが入る。長女の宿題を手伝うために、ダンスの振り付けを覚えたり(踊らされたり)、お母さんから、お客さんのためにお茶を出してと頼まれたり、お父さんに頼まれて、走らされたり、その表情を変えない、彼の動きを見ながら、何となくほほえましいのはなぜだろう。

その後、同じ建物の地球展に行ってみると、こんなポスターが。
『DNAの先へ!』

DNAの先へ!


地球館の2階の通路スペースから奥の部屋に入り口部分の小スペースに、期間限定の企画展。理化学研究所(横浜)が主催みたい。三部構成で、パネルで説明して装置と映像展示が主であった。

ゲノム情報の流れ(セントラルドグマ)→どうやってゲノムを読むか→加速するシーケンス技術というような流れで、DNAの説明は、CG仕立てのDNAの翻訳部分の映像を観る事ができる。ベンチの前だってこともあって、結構、見てる人は多かった。

装置は、RISAシステム・プラスミド調整機と、RISA-384シーケンサー。

シーケンスを読むところの実験手順の映像もあって、実際の実験の様子が見られたのもよかった。

最後は、次世代シーケンサー用のチップも展示してあって、シーケンス技術の歴史がパネル化してあり、2007年まで記述されていた。

チップ


ヒトのゲノムは30億塩基対(塩基対というのは、ATCGの数だと思って)といわれている。数年前までは、ヒトゲノムプロジェクトといって騒がれていた、数年かけて読まれたヒトの遺伝子が今年登場した、最新のシーケンサーでは、これを数日で読み終えてしまうほどの技術をもつことになった。

これから、もっと早く、そして正確に、なにより安価に遺伝子配列が読めるようになって、誰でも簡単に遺伝子配列を手に入れることができる時代が来ることは間違いないだろう。

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