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次のドアへ

滞在最終日。
学会も最後の日を迎えて、講演も次のステージに関する内容に入っていく。ポスターを剥がして、各自先生に挨拶したり、他の研究者の方を紹介してもらったり。自分の発表の時に熱心に聴いてくれた人と記念写真を撮ったり、親切にしてくれた人に「また来年学会で会いましょう!」なんて気軽に約束してしまったのだけど、来年はどうしているのか、まったく見えなかったりする。

Wien


ウィーンの町並み。日本にはあって、ウィーンにはないものがまだあった。建物と建物の隙間。道を挟まない隣り合っている建物は違う建物であっても細い隙間などつくらない。ぴっちりと隣とくっついて立っている。暗い細い路地などないのだ。

そして送電線。電気の国と言っても囲んではないむき出しの送電線ばかりの日本とは違って電線がない。ゲームセンターやピンク色の看板などはないのだ。馬車の音と人の気配と足音。青い空、どこまでも平坦な土地。

シェーンブルン

最後の観光だからと思って、シュテファン寺院の地下カタコンベと、シェーンブルン、ウィーン・モーツァルト・オーケストラを聞いて王道の観光スポットを押さえて締めくくることにした。

いつも日本語で話しかけてくるモーツァルトの格好をしたお兄さんが「ちょっと、まってお姉さん」みたいなこと言ってくる。観光名所のどこにでも立っていて、チケットの売り込みをしているのだ。そのチケットを安易に買って、夜を埋めることにした。

ウィーン・モーツァルト・オーケストラ

コントのようなモーツァルトの格好をした演奏者の曲を聞きながら、今日で最後なんだと思ったら泣きたくなってしまった。
予想していたよりもずっとこの一週間は楽しくて、学会では今おかれている会社のことや、この分野の面白さや、それぞれの研究者がどんなことを取り組んでいるのかわかった。この芸術の街でそもそも自分の事だけを考えて一週間過ごせるなんてことがあまりにも嬉しく、快適だった。
日本に戻れば、待っている病気のパパとか、10日も離れていたことがないソウタのこととか、会社の人々が待っている。

また、戦うのだと覚悟して、交響曲第40番を聞きながら、まだこの時間に未練を感じながら、次のことを考えていた。

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ウィーンで食べたもの

大したもの食べてないけど、
何を食べたのか、ちゃんと食べて生きてたことを証明…

最初に行ったMQの中のレオポルト美術館の中にあるカフェでランチ。これは Thai Chicken Sandwich。サンドイッチにしては巨大。

thai chicken Sandwich

料理はいっつも量が多くて全部食べ終わる前に同じ味に飽きちゃって丁度いい量の料理が見つからなかった。基本的にパン。

Eiskaffee

ウィーンではコーヒー、紅茶などは温かい飲み物ばかり。日本でいう“アイスコーヒー”はないのだ。試しに"Ice coffe, please"と言ってみたら、ウェイターがうなずいて、持ってきたのがコレ。"Eickaffee"(アイスカフェー)。生クリームたっぷりのコーヒーフロートみたいな感じ。でも生クリームは甘くない。実は、私は何を隠そう、甘いものはあんまり得意じゃない。

しかもこの暑さでチョコとかケーキとか甘いものなんてとんでもない!けど、アイスは別。

アイスクリーム

早く食べないとすぐ溶けちゃう!
滞在中は結局、3つは食べたかな。きっと現地人には少ない数だろうけど。夜もアイスの屋台が出ていて、いつでもどこでもアイスを愛すオーストリア人達。

Wiener Schnitzel

オーストリア料理。シュニッツェルとかいうひれ肉を揚げた料理。レモンをかけてそのまま食べる。ビールで乾杯して、スープとサラダ、パンでいただく。これを食べたお店、グリッヒェンバイスルという所はウィーン最古の建物で日本語のメニューもあって老舗。
ガイドに載ってるお店は必ずと言っていいほど日本人に出会うのだけど、この時は居なかったな。
朝はサンドイッチで、昼は学会でカレーやパスタとか。夜もオープンサンドとかピザとか、メイン肉料理で主食はパンだった。お米が食べたい禁断症状が2日にてすでに現れたけど、日本食は食べず帰国。

帰ってきてから焼肉屋さんで昼真からごはん大盛二杯も食べてしまった…。お米万歳…

ISMB 2007

滞在四日目。
ちゃんとシゴトもしてるってところを見せなきゃってことで、ようやく学会会場の写真。
この日はポスター発表の一回目があるので、朝から英語のフレーズを練習・・

ACV


ISMBというのは、Intelligent Systems for Molecular Biologyの頭文字で、
日本語訳したら…分子生物学のための知的システムってところかな?
バイオインフォマティクスの国際学会。
ポスター発表がそもそもウィーンへの目的だったの。

参加者は1750名。
8つのホールを並行して常時口頭発表があり、およびポスターは980。

「この学会も大きくなったよなぁ」と先生は驚愕していたが、
学会が始まった当初は数百人からのスタートで
分野を問わず全体的に大きくなってきているらしい(関心が高くなってる?)
「日本でバイオインフォマティクスというと比較的数学的、情報よりの話が多いけど、
この学会では分子生物学者も多くて、生物よりの内容になっているから
一番好きな学会なんだよね」と楽しそうに先生は言う。

学会会場の中


朝、昼、夕方と一回ずつ基調講演があって、一番大きなホールで行われる。
講演やポスターはどこに行っても、
Interaction、Network、GeneExpression、non-coding RNAがキーワード。
学会の嗜好としてシステムバイオロジーだけど、
タンパクの構造予測機能予測のポスターも多かった。
どの発表も生命を全体として捉えるための知見に繋がる内容。
ゲノム配列関連ではあらゆる面からRNAの話がこれからも増えそうだ。

HaLL A


ここが一番大きな会場。これが全体的に埋まるくらい参加者がいる。

ポスター発表


これはポスター発表の様子。
奇数番号と偶数番号で2回ずつ発表があり、
決められた一時間半の間に話を聞きに行きたいところに行って情報交換をするのだ。
国際学会なのであらゆる国の人がいるので、見かけだけじゃどこの国の人か分からない。
でもやっぱりヨーロッパが多かったかな。ひげモジャの人とか。
昼も夜もご飯付で、ポスターは夜が多いので、ビールやワイン片手におしゃべりしてたりする。
去年はブラジルだったそうだが、日本でやる日も来るかなぁ~

え?発表はどうしたって?
ちゃんとこなしましたよ。
教授が連れてきた外人の人とか、
近くに立ってた人とかにね、
片言の英語で下手だけど、説明しましたよ。一応。

台湾人の若い男と、フランス人の女の子が
すごくフレンドリーにしてくれたりした。
別れる時、写真撮ったり、
「また次回の学会で会おう!」とかって
あいさつしたけど、多分、次はないだろう。うん。

フンデルトヴァッサー

クンストハウスウィーン

滞在三日目。
この日はポスターを会場に貼りに行く用事があったので、それまでの時間路面電車で違うコースに乗って、少し外れた場所にある"kunst Haus Wien"に足を運んでみた。ここはフンデルトヴァッサーが改装したという美術館である。

クンストハウスウィーンの中

中に入るとこんな感じ。
一階部分は外にオシャレなカフェがあって、2階と3階がフンデルトヴァッサーの作品が展示されている。建物自体のデザインも含め、展示されている作品、空間には目を惹くものばかりで、心臓が痛くなるくらいその色使いや形、表現したいものがあちらこちらに溢れ漏れ出していて、自分がここに立っていることの現実味を失ったくらいだった。

二日前にレオポルト美術館でたくさんの絵画を見ているときに、見るのを重ねるごとに、少しずつその“四角い枠”を見るのに疲れてきた。絵画は必ず、額に入っていて長方形。長方形以外はありえないのだ。その美術の常識が嫌になってきたところへ、こんなそれをいとも爽快にすべて覆してくれる人が居たんだと思い、この人の偉大さを感じた。

クンストハウスのカフェ


例えば、床。平らであることが常だが、でこぼこして所々盛り上がっている。例えばタイルは正方形で秩序だって並んでいるものだが、少しずつ、ひとつずつ違う形をしている。窓も少しずつずれていたり、形や色が違ったりする。絵画にもその表現方法は表れていて、絵の大きさや形は様々で、塗られている色、造形の意外性をもった感覚に打たれてしまった。

でもその少しずつ“違う”ものが集まっている様は不自然じゃない。むしろ自然に感じる。それは、ヒトという生物そのものが少しずつ違うことで個性を出し、それが集まって一つの形(社会や物体)を造っているからである。

フンダートヴァッサーハウス

これは、クンストハウスの近くにある、フンデルトヴァッサーハウス。
住居として使われている建物で中に入ることはできないが、外観だけ見るだけでも楽しい。こんな家に住んでみたい。もちろん、すごく中が気になる。

Fernheizwerk Spittelau

ドナウ川から見えた景色を思い出し、彼の建築物を近くで見たいと思い、地下鉄に乗り、テキトーな場所で下車し、"Spittelau"駅に降り立った。すぐ目の前に出てきたのが、このシュピッテラウ焼却場。とても、ゴミ焼却場には見えない。私も最初は何だか分からなかった。暖房熱源としても使われているというこの建物。彼の個性が全面に出たデザインとなっている。

窓を丸で囲ったり、球や円を使うのは、その形が一番“自由さ”を持っているからかもしれない。決まらない形。どんな形にもなりうる可能性を持っているからかな。

ドナウ川周遊

滞在二日目。
さて、今日はどうしようかと思いながら、とりあえず学会会場でも見に行こうかと地下鉄に乗った。最寄駅から7つ目の駅。ドナウ川とドナウ運河にはさまれた小さな島の上に会議場が集まっている。ここは一見して近代的な建物。会場のチェックはすぐに終わってしまったので、隣の駅で下車してみる。

ドナウ川

"Donauinsel"という駅は、ドナウ運河の上に立っている駅で、降りるとすぐに川が目の前にある。近くの公園を一回りして、もう汗だく。公園では裸同然でベンチで寝そべるおじさんや、お客がいなくて暇そうにしているアイスクリーム屋のおじさんなんかを見かけた。

教会

水がほしい!というわけで、隣の駅で下車。降りたところで見つけたお菓子やドリンクを売っているお店でSpritと水を調達して、近くの公園で一休み。公園には、こんな立派な教会があって、木々で日陰になっているベンチで暫く放心。
こどもが水遊びをしていて、読書しているお母さん、おしゃべりをしている街の人なんかを見ていて時間を忘れた。

フンダートヴァッサー・ツアー

また川の方に行って見ると、船着場を発見した。ドナウ川を遊覧する船があることは知っていたが、どこから乗っていいかわからなかったので、早速近くのチケット売り場に行ってみた。

DDSG Blue Danube Schiffahrt GmbH社が運行するコースの一つで、フンデルトヴァッサーがデザインした船で、彼が建築した建物を見ながらクルーズするというコースがあり、一時間後に来るというので、乗ることにした。

クルーズ

二時間あまりのコースで、"Schwedenplatz"から乗ると3時間半のコースである。川から見たウィーンの街並みはまた違って見えて、自然溢れる土地であることを実感した。街並みの美しさとは反対に、川沿いに描かれた落書きの数々、深緑の不透明な川の水はウィーンに住む人々の裏側も見ることができた。

壁の落書き

これも一つの“芸術”と言ってしまえばそれまでだけど、その壁に描かれているものと、後ろに見える伝統的な建物とのコントラストが激しくとても相関しているとは思えなかった。
どちらが、本物の芸術?

MuseumsQuartier Wien

とりあえず、現代美術が見たいってことで、MuseumsQuartier Wien(ミュージアムクオーター)に行くことにした。いくつか行き先の異なる路面電車の中でも、中心部を双方向に巡回しているリンクというのがあって、それに乗って一周してから適当な場所で降りることにした。

MuseumsQuartier

ここにはホールと、二つの美術館、こどもが遊べるキッズミュージアム、ミュージアムショップとレストランがある総合施設のような場所である。ルートヴィヒ財団近代美術館(Museum Moderner Kunst Stifting Ludwing Wien = MUMOK)とレオポルト美術館(LEOPOLD Museum)へ。

写真正面に見える黒い建物がMUMOKである。ここでは、主に2人の作家を中心に常設作品も交えて展示していてSigmar PolkeとMarkus Huemerの二人。

Sigmar Polkeの作品は様々な材料を使った絵画。ひとつの四角い枠の中に複数の平面を見せている。つまり一枚の絵の上にいくつか折り重なった絵が上に被さっているのだ。下の絵と重なっている上の絵がまったく異質なものもあれば、何か繋がりがあるように見せているものもある。ドットで表現されている版画のような手法は、ポップアートを思い起こさせるデザインの様だった。

Markus Huemerの作品は、スクリーンとカメラを使ったインスタレーション。絵もあったがインスタレーションの方が印象的だった。部屋の四面壁いっぱいにスクリーンを張り、双方向から青い光を映し出す。青い部屋に足を踏み入れると、何も映し出されていない青に飲み込まれそうになる。自分の影が画面に映って、オカシナ形を映し出していた。
部屋に鑑賞者が入ってくると、その鑑賞の動きに従って、白いスクリーンにペインティングをしていく作品が楽しめた。歩幅を小さくして、縦横斜めに歩き調節しながら、オートマティックな筆を自ら操作することに躍起になってみたりした。

Vöslauer

二つの美術館を見たら相当疲れたので一休み。カフェでミネラルウォーターと言うと出てくる水。だけど、ただの水じゃなくて、炭酸入り。水っていうと炭酸入りが常識のようだ。Vöslauer というメーカーの水で、炭酸なし(ohne)、微炭酸(mild)、炭酸(prickelnd)の三種類があって、ラベルの色が違う。

炭酸なしの味はあんまり馴染まない。Volvicの方がいいな…。炭酸入りの方が美味しい。

ウィーンにあって日本にないもの

滞在1日目。朝、早く目覚めてしまったのでウィーン中心部の街へ繰り出す。ウィーンにあって日本にないもの。それはこの伝統かつ歴史を感じさせる建築物に他ならないだろう。「建築」というものが、街を形造っているのだと改めて実感する。彫刻のような建物の装飾が視界にいっぱい広がり、情報量が処理しきれないマシンのようにフリーズしてしまう。

ウィーンの町並み

新しく建てられている建物も、またその歴史の積み重ねを損なわないように、高さ雰囲気装飾も類似したように造っていったことが分かる。
日本のように無秩序かつ欲望のままに増築、改築をしていったりはしないのだ。

ウィーンの町並

近場に行くにも、地下鉄と路面電車が便利。土地が平坦なので、歩いてでもいけるし、自転車だともっと快適だろうな。街角でみつけたレンタルサイクルに今日当たりトライしてみようかな。ガイドに乗ってた8-Tage-karte(8日間パス)を自販機のタッチパネルで購入したものの、早速使い方がわからない。改札に立っていた人に尋ねたところ、キップを一日ごとに折って、日にちごとにパンチすればいいらしい。下の写真の青い四角いやつがパンチする機械。

地下鉄の駅

ウィーンでは、地下鉄もバスも路面電車も乗り放題。日本みたいな“厳密な”キップ管理がされていないから、キップがなくても全然余裕で乗れてしまう。誰にも見せる必要がないから、全駅無人駅みたいなもの!ドアを開けるときも自分で開けなきゃいけないし、冷房がなくて暑いし、大型犬とかも乗ってたりするし、ま、仕方がないか。

日本には当たり前のようにあってウィーンにないもの

カフェ

日本には当たり前のようにあってウィーンにはないもの:
・冷房
・自動販売機
・氷
・緑茶・ブレンド茶
・コンビニ
・携帯電話を握っている人
・背広のサラリーマン


地下鉄、路面電車には冷房が効いていない。この暑さの中で死にそう。(ま、冷房嫌いだからある程度はいいけど) ホテルでも高級じゃないとついてないみたいだし、お店も比較的大きい所じゃないとついてない。レストランもついてなくて、みんな基本的に外(オープンテラスみたいな所)で食べてる。

自販機が全くない。本当に無いのかと思ってたら、地下鉄の駅でひとつだけ見つけた。誰も使ってなさそうだったけど。何でも「買う」時は人とコミュニケーションしながらがスタイルみたいだ。

暑くて、ともかく水がほしくなるんだけど、売ってる場所が限られてるから大変。カフェばっかりの街はとりあえず、店にフラッと寄るのがスタイルみたいだ。飲み物を注文すると、水をはじめ、氷が入ってない。(入ってる店もあったけどね)だから、この暑いのにぬるい飲み物を飲まされることもしばしば…飲まないよりはマシだけど。

緑茶、ブレンド茶がない。スーパーも探したけど無かった(いまのとこ)。どこのカフェも、コーヒー、紅茶、ジュースか水しかない。メニューに「Grüner Tee」って書いてあるのを発見した時には、コレ下さい!って注文したのに紅茶が出てきて(ちゃんと伝わらなかったか、無かったのか…)メニューの中から注文しているのに、「無いよ」って言われることが多い。

スーパーはあるけどやっぱりコンビニはなかった。日本みたいに、コンビニに行けば何でも簡易的にいつでもどこでも買えるなんて仕組みはないよね。でもその代わり、パン屋が至るところにある。遅くまでやってるから、日本のコンビニみたいなものだね。

電車に乗ったら座っている人全員が携帯をにらめっこしてるなんて光景、日本だけかも。携帯電話はあるけど、かけてる人なんてめったに見かけない。そもそも電子機器とは遠い世界なのかな。持ってるのかって疑うほど…。

どこに行っても必ず、背広のサラリーマン(いくらノーネクタイでも)に遭遇するのが日本の街中だけどそんなの全くいない。殆どの人が、Tシャツもしくはタンクトップに短パン、ビーサンってスタイル。女性もかなり薄着で、キャミソール一枚で露出度大。8割くらいの人がサングラスをかけてる。だから、私もウィーンスタイルに合わせて洋服を調達してみた。

In Vienna

日本を出たのは、何年ぶりだろう。
仕事でお世話になっている先生から持ちかけられたときは、単純に無理だろうと思ってしまったけど、国際学会での発表を引き受けてしまった。
今年から始めた英会話と今年の目標を達成するチャンス到来ってなわけで、ウィーンにやってきた。
シュテファン寺院

学会が始まる2日前から出発し、予定も定まらないうちに飛行機に乗ってしまった。ガイドにはウィーンの7月は日本の最低気温が最高気温くらいだって書いてあったから、長袖中心に持って来たのに、猛暑。もう、暑くて汗だく。

写真は「シュテファン寺院」といってウィーンの中心部にある1359年から65年かけて造られた建物。この建物を取り囲むように街が栄えている。

ウィーン中心部

どんな時も日本との違いを実感する。何でも勝手が違って、やり方がわからないからトライアンドエラー、人に尋ねてばっかりだ。

冷静と情熱の間

冷静と情熱の間

先週の土曜は、ソウタと新しい美術教室に見学に行った。
これで引っ越してきてから二回目。なかなか、都合がいい場所がみつからないのだ。

大きな白い画用紙に、クレヨンと水彩絵の具を渡されて、「自由に描いていいよ」って言われたら、何を描く?「自由」って言われると、人間何をしたらいいか路頭に迷ってしまうみたいに、なかなか描くものが決まらない。思いつくものをポンポンと描いていくソウタの手の甘さを見ていたらじれったくなって、自分もうずうずしてきて、ついに先生に「私も紙…もらっていいですか?」と勇気を出して言ってみた。

パステルを渡されたので、とりあえず、画面を線で切ってみた。
青と赤。赤い血のようにどろどろとした感じと、中央の青く鋭い感じを二つ隣り合わせて、感情の変化を絵に起こしてみた。

明日から、ウィーンへ旅立ちます。
もちろん、仕事で。ISMB(=Intelligent Systems for Molecular Biology)への参加。明日からはウィーンの様子をレポートします。

ジャウメ・プレンサ「SILENT VOICES」展

ジャウメ・プレンサ「サイレント ヴォイス」展を観に行った。
月島の旭倉庫に初めて足を踏み入れた。展示室を区切っている切り込みの入った壁と作品とがうまく空間を切っていて、不思議な雰囲気を醸し出していた。
作品はヒトが両足を抱えて座っている格好で、鑑賞者と対面する。
その姿は迫力と“生きている感じ”を伝えてくる。
身体に直接的に刻まれ、表現されている「文字」は人間という生きものが「決め付けた」単語のような気がした。
《The Three Graces IV》に書かれている文字は精神医学の用語ばかりで、この座っているヒトが所有していて「離れられないもの」ような印象を受ける。また、その文字を表面に出すことで、外部に「見せつけて」いるようにも感じる。
《Tokyo soul》の文字だけで形作られた空虚な作品は外観だけで肝心なことが抜けている「浅はかさ」を表現しているように感じられた。

Seating Tattoo
Seating Tattoo 2
Seating Tattoo 3

《Seating Tattoo》はヒトから発せられる色が少しずつ変わって、青、緑、赤へと繰り返し色が変化する。写真でははっきり色が分かれているが、実際には微妙な変化が見られる。色はヒトの感情を表現している様で人間が全身で作り出している複雑な心の変化のようだと思った。見入ってるだけでその変化の過程は何だか、同情したくなる色であった。

abc kids

土曜日は同じマンションの友達に誘われて、abc kidsという子供向けの食のスクールイベント、「ひまわりベーカリーの夏カレーキッシュ教室」を体験してきた。
スクールで教えてくれるサービス内容にびっくりした。単発のイベントはあくまで入会への体験みたいなもので、こちらは料理を造ることを楽しむのが中心。実際の授業では、決まった料理のレシピだけではなく、そこで触れる食材の生育過程や、栄養などについて“授業”をするのがメインだそうだ。食材がどんな特長を持っていて、どういうものであるかを把握することが、料理、もしくは食べるという行為への充実につながることを意識した内容だった。

abc kidsイベント

サービスに感心しながら、親ばか殺しの可愛いコック帽をかぶって真剣に取り組む姿を眺めていたら、「これはやらせたい!」とどうしても思ってしまうだろう。でも、私は食育の大切さを訴えられれば訴えられるほど、自分の不甲斐なさと未熟さを実感してしまう。自分がもっとも苦手とする分野だから・・・。

出来上がった、カレー味のキッシュを三つお土産にして、自宅でいただきますをしたのだが、あまりの美味しさに晩御飯が食べられなくなったくらいだった。

カレー味のキッシュ

1回作っただけで、その流れや材料を覚えてしまう子供の記憶力ってすごいってしみじみ思う。イースト菌の働きも覚えてきて、これは是非…やらせたいとついつい思ってしまうのだった。

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